クリニックは、入院用のベッドが19床以下か無床であると医療法で定められています。しかし、多くのクリニックでは入院施設がないため、勤務形態としては日勤が中心となっているのが現状です。
診療時間が決まっている外来の仕事が主で、急な勤務時間の変更や夜勤はあまりなく、夜勤がある場合でも病院と比べると体力的な負担が少ない点がメリットのひとつといえるでしょう。また、日曜や祝日など休診日が決まっているため、休日の予定が立てやすくプライベートとの両立もしやすいです。
クリニックでは重篤な患者が少なく、診療介助が主な仕事になるため、看護師だけで判断する場面も減り精神的な負担が少なくなることもメリットでしょう。病院と比べると最先端の看護スキルは求められず、問診や血圧測定、点滴など基礎的な看護スキルがあれば働けることも多くあります。
一方で、クリニックによっては専門分野が異なり、中には最先端の医療機器を導入して専門分野に特化した医療サービスを提供している場合もあります。そんな科目特化のクリニックに勤務すれば、その分野の専門的な知識を磨くことができるでしょう。
その他、クリニックの患者は地域の人々であることがほとんどで、予防接種などを受ける場合は定期的にクリニックを訪れることも多く、患者と顔なじみになりやすい環境です。そのため、患者との距離を近くに感じやすく、人とのコミュニケーションが好きな看護師にとってはメリットとなるポイントに挙げられるでしょう。